〔特集〕昭和100年を読む 私のこの1冊 大転換点「プラザ合意」に迫る=上川孝夫
エコノミスト 第103巻 第23号 通巻4877号 2025.8.19
| 掲載誌 | エコノミスト 第103巻 第23号 通巻4877号(2025.8.19) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全1507字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (843kb) |
| 雑誌掲載位置 | 74頁目 |
◆『ドルと円』(宮崎義一著、岩波新書) 昭和の時代は、日本の通貨・円にとっても波瀾(はらん)万丈、激動の時代であった。主な歴史をたどれば、1927年の金融恐慌、第二次大戦後の1ドル=360円、ニクソン・ショック、変動相場制へと続くが、大きな転換点となったのは85年の「プラザ合意」である。日本が経常収支黒字を基礎に債権大国となり、逆に米国が経常収支赤字から債務国へと転落する中で、円とドルの為替調整…
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