〔情熱人〕／３０　４年ぶりの小説『二千億の果実』　宮内勝典　作家
エコノミスト　第１００巻　第２０号　通巻４７４７号　2022.5.24

　人間の未来を問い続け、日本文学の枠を超えて世界性を追求している作家、宮内勝典さん。世界各地を歩きながら、40年ほど前から温めていたというアイデアが、小説『二千億の果実』として結実した。（聞き手＝大宮知信・ジャーナリスト）　◇「地球上の人間の意識を書き尽くしてみたい」　◇「人間は衰えていくだけでなく、成熟していく存在。その証しが文学じゃないですか」──　昨年秋、４年ぶりの小説『二千億の果実』（河出…