〔書評〕歴史書の棚 中世史家の「京語り」 四季の花々に託す愛憎=今谷明
エコノミスト 第99巻 第37号 通巻4717号 2021.10.12
| 掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第37号 通巻4717号(2021.10.12) |
|---|---|
| ページ数 | 1ページ (全978字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (285kb) |
| 雑誌掲載位置 | 58頁目 |
日本人と「花」といえば、門松から始まり、4月の花見、5月の菖蒲(しょうぶ)など、年中行事はたいてい花とセットで表現される。欧州発祥のトランプになぞらえて言うなら、日本は花札ということになるが、これまた四季12カ月を花で表象し、しかもそれが賭博の材料にされることもあるのだから、日本人の花への愛着は格別なものがある。 桜花の下で人々が連歌会(れんがえ)を催す「花の下連歌」は鎌倉時代ごろに始まったらし…
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