〔米国の底力〕コロナで見せた米国の底力 「覇権安定論」の実践を解剖する=黒瀬浩一
エコノミスト 第99巻 第32号 通巻4712号 2021.8.31
| 掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第32号 通巻4712号(2021.8.31) |
|---|---|
| ページ数 | 3ページ (全3748字) |
| 形式 | PDFファイル形式 (923kb) |
| 雑誌掲載位置 | 72〜74頁目 |
国際政治論に覇権安定論という考え方がある。覇権国の政治経済が安定し、国際社会に対してリーダーシップを発揮すれば、世界秩序が安定するという経験則に基づく見立てだ。昨年来の米国は、自国第一主義を自制して覇権国の責務を総じて果たしたと評価してよいだろう。 ただし、初期対応は誤った。新型コロナウイルスの拡散を徹底的に封じ込めた中国に対し、米国では危機意識の欠如からウイルスが全土に拡散した。しかし、その後…
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