〔グラフの声を聞く〕インフレに苦しんだ元朝の教訓=市岡繁男
エコノミスト 第99巻 第3号 通巻4683号 2021.1.19
掲載誌 | エコノミスト 第99巻 第3号 通巻4683号(2021.1.19) |
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ページ数 | 1ページ (全591字) |
形式 | PDFファイル形式 (228kb) |
雑誌掲載位置 | 94頁目 |
世界的な通貨膨張策の帰結を考える上で、湯浅赳男著『文明の「血液」─貨幣から見た世界史』(新評論)に記された中国・元朝の事例は興味深い。 宋代に誕生した紙幣制度が普及したのは13世紀前半のオゴタイ・ハンの治世下だった。インフレで滅亡した前王朝の轍(てつ)を踏まないよう、紙幣発行に上限を設け、銀との兌換(だかん)も保証した。紙幣の作成コストは低く、政府の利得が大きかった半面、いったんインフレに陥れば…
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