〔アートな時間〕映画 ぶあいそうな手紙 漂流者の情感を炙(あぶ)り出す映画 平凡な玄関の先に隠し部屋が=芝山幹郎
エコノミスト 第98巻 第31号 通巻4662号 2020.8.18
掲載誌 | エコノミスト 第98巻 第31号 通巻4662号(2020.8.18) |
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ページ数 | 2ページ (全1279字) |
形式 | PDFファイル形式 (1055kb) |
雑誌掲載位置 | 108〜109頁目 |
独り暮らしの老人が、気まぐれでエゴの強そうな若い娘と出会う。谷崎潤一郎の書いた「瘋癲(ふうてん)老人日記」やピーター・オトゥール主演の「ヴィーナス」(2007年)を思い出すまでもなく、この設定は小説でも映画でも珍しくない。 ただし、「ぶあいそうな手紙」(19年)は微妙に匂いが異なる。独居老人の性や経済の問題に接近するかに見せながら、巧みにステアリングを切り、意外な場所へと観客を連れていくのだ。 …
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