〔コレキヨ〕小説　高橋是清　第１４話　唐津へ＝板谷敏彦
エコノミスト　第９６巻　第４０号　通巻４５７１号　2018.10.16

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９６巻　第４０号　通巻４５７１号（2018.10.16）
ページ数	2ページ　（全2763字）
形式	PDFファイル形式　（1478kb）
雑誌掲載位置	６６〜６７頁目

（前号まで）　芸者遊びにのめりこみ評判を落とした是清は、恩師フルベッキのもとを離れ、大学南校語学教師の職も捨て、日本橋芸妓桝吉の家に転がり込み、ヒモ同然の生活を続けているが……。　明治４（１８７１）年の初夏、この日、箱持ちの是清が愛人の芸妓桝吉(ますきち)を迎えに行った先は桶町(おけまち)千葉道場の宴席だった。東屋(あずまや)のちょうちんをひっさげて、宴もたけなわと知りつつ、むしろそれを狙ったタイ…