〔独眼経眼〕世界経済の好循環に異変＝足立正道
エコノミスト　第９６巻　第２６号　通巻４５５７号　2018.7.3

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９６巻　第２６号　通巻４５５７号（2018.7.3）
ページ数	1ページ　（全1423字）
形式	PDFファイル形式　（331kb）
雑誌掲載位置	９８頁目

　２０１７年は、世界同時景気回復であったにもかかわらず低インフレであった結果、金融政策の正常化は緩やかとの期待が強まり、リスク資産価格は全般的に上昇、それに伴う金融環境の改善が景気を好転させるという好循環がみられた。　今年に入って、この構図は崩れている。２月には米国におけるインフレ警戒の高まりなどから株価が大きく下落したほか、春先からは欧州経済の鈍化が明確になり、加えて地政学リスクや貿易摩擦に振り…