〔ザ・マーケット〕ＮＹ市場　株価上昇傾向の転換　回避の見込み＝針谷龍彰
エコノミスト　第９６巻　第７号　通巻４５３８号　2018.2.20

　米長期金利は一時2.8％を超える水準まで上昇し、米国市場は予想外の調整を余儀なくされた。一般に金利が上昇すると、株式市場は企業価値を低評価するとみられており、株価収益率（PER）で18倍台まで拡大した市場の懸念材料の一つとなっている。　しかしながら、足元の金利上昇の原因を考えてみれば、株式市場が本格的な調整に入るとも言い切れない。金利上昇の主な背景には、（１）好調な米国経済指標、（２）期待インフ…