〔ザ・マーケット〕長期金利　上昇余地探る展開＝小玉祐一
エコノミスト　第９６巻　第３号　通巻４５３４号　2018.1.23

　今年の世界の金融市場は、好景気と低インフレの共存に裏打ちされた「ゴルディロックス（ちょうどよい）相場」の持続度が試される年になる。しかし、波乱要素は多く、平穏無事に１年を終えるのは難しい。債券相場も昨年より変動性が高まりやすくなる展開が考えられる。　米国景気の堅調推移が続き、株価も上昇基調が続いた場合、買われ過ぎの米国債はいずれ調整局面を迎えることとなろう。日銀が量的・質的金融緩和の延命策として…