〔書評〕歴史書の棚 遣欧少年使節の肖像画 制作改変の謎を解く=本村凌二
エコノミスト 第95巻 第29号 通巻4510号 2017.7.25
掲載誌 | エコノミスト 第95巻 第29号 通巻4510号(2017.7.25) |
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ページ数 | 1ページ (全910字) |
形式 | PDFファイル形式 (232kb) |
雑誌掲載位置 | 58頁目 |
16世紀後半の天正遣欧使節をめぐって、美術史家たちは二つの興味をいだいていたという。一つはローマ教皇に献呈された狩野永徳筆の「安土城図屏風」の消息であり、もう一つはベネチア共和国訪問を記念して画家ティントレットに発注した4少年使節肖像画の行方である。図屏風については、乾燥著しい気候に耐えられず劣化してしまったらしい。肖像画については、長年その存在が不明だったが、400年を経てその一つが発見された…
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