〔書評〕読書日記 スパイ小説の名手が語る描写の“こつ”=孫崎享
エコノミスト 第95巻 第22号 通巻4503号 2017.6.6
掲載誌 | エコノミスト 第95巻 第22号 通巻4503号(2017.6.6) |
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ページ数 | 1ページ (全1395字) |
形式 | PDFファイル形式 (189kb) |
雑誌掲載位置 | 61頁目 |
×月×日 英国の小説家、ジョン・ル・カレの自伝『地下道の鳩』(早川書房、2500円)を見たとき、何ら躊躇(ちゅうちょ)なく飛びついた。もし「これまで読んだ本の中で最も引きつけられた本は何か」と聞かれれば、私は彼の『寒い国から帰ってきたスパイ』を挙げる。 私は外務省に入って多くのスパイと接してきた。ソ連に2回勤務して計5年、イラク、イランにも勤務した。その時々の国際紛争の最前線だから当然スパイと接す…
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