〔ザ・マーケット〕為替　底堅い展開＝高島修
エコノミスト　第９５巻　第２１号　通巻４５０２号　2017.5.30

　４月半ばに一時１ドル＝１０８円台まで値を崩したドル・円は足元、１１４円台まで回復した。フランス大統領選挙が無難な結果に終わり、それを好感した株式市場は、欧州のみならず米国でも騰勢を強め、金利上昇も進んだ。金融緩和策で金利低迷が続く日本との金利差拡大がドル高・円安を促した。この間、ドルに対するユーロ高も進行。その結果、ユーロはドルを上回る上昇を見せ、１カ月弱で１ユーロ＝１１５円前後から１２４円台を…