〔特集〕徴税強化２０１７　サブリースで過熱する賃貸住宅市場　家賃減額や契約解除でトラブル急増＝稲留正英
エコノミスト　第９５巻　第４号　通巻４４８５号　2017.1.31

　＜ルポ＞相続税対策の落とし穴　日銀のマイナス金利政策や相続税の課税上限引き下げ（事実上の増税）を背景に、賃貸住宅市場が過熱している。けん引役となっているのが、「サブリース」と言われるアパートの賃貸一括契約だ。　土地を所有するオーナーに代わり、住宅メーカーがアパートの建築から入居者募集、管理まで一括して引き受ける手軽さが受け、地主や高収入の会社員に急速に浸透している。しかし、家賃収入の減額や契約の…