〔書評〕話題の本　『住友銀行秘史』他
エコノミスト　第９４巻　第４５号　通巻４４７４号　2016.11.8

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９４巻　第４５号　通巻４４７４号（2016.11.8）
ページ数	1ページ　（全947字）
形式	PDFファイル形式　（246kb）
雑誌掲載位置	５６頁目

　◇『住友銀行秘史』　國重惇史著　講談社　1800円　裏社会に巨額マネーが流れたイトマン事件。金をむしり取られた住友銀行の役員たちは融資の是非論に出世欲、自己保身がからみ合い対立。その内紛劇を実名で描く。著者は経営実態を日経記者を通して世間に知らせ、お陰で「住銀の損失が5000億円程度で済んだ」と自負する。「改革派のふりを見せながら、陰では別の顔があった」と随所に出てくる役員評も辛らつだ。一流企業…