〔グラフは語る〕／７０　働き手の増減が招く国力の盛衰＝市岡繁男
エコノミスト　第９４巻　第１８号　通巻４４４７号　2016.4.26

　日本のドル建ての１人当たり国内総生産（ＧＤＰ）は、１９９５年にはスイスに次ぐ２位だった。それが今や、世界21位と80年（17位）以降で最低の水準になった。アジアでの順位もシンガポール、香港に次ぐ３位で、４位の韓国との差も急速に縮まっている。　国際通貨基金（ＩＭＦ）によると、２００９年に韓国の同ＧＤＰは日本の半分以下だったが、昨年は84％まで格差が縮小した。もっとも、４月12日発表の最新予測による…