〔書評〕永江朗の出版業界事情　縮小する週刊誌市場、元旦発売で掘り起こし
エコノミスト　第９４巻　第５号　通巻４４３４号　2016.2.2

　出版科学研究所の発表によると、２０１５年の日本の書籍・雑誌の推定販売金額は約１兆５２００億円で、前年同期比５・２％減となった。11年連続のマイナスだ。書籍は７４００億円で１・９％減で小幅の減少にとどまったのに対し、雑誌は８・２％減の７８００億円。とりわけ週刊誌は13・４％減とかつてない落ち込みとなった。　書籍市場の収縮は生産年齢人口の収縮に伴う正常な変化と考えられる。しかし、雑誌については、メデ…