〔ひと＆こと〕近未来の働き方を検討する労働官僚の下心
エコノミスト　第９４巻　第３号　通巻４４３２号　2016.1.19

　厚生労働省が、近未来の日本人の「新しい働き方」を検討する懇談会を近く立ち上げる見通しだ。昨年、20年後の医療のビジョンを描く「保健医療２０３５」策定懇談会が塩崎恭久厚労相の肝煎りで立ち上げられた。省内では当初、「大臣のお遊び」という冷ややかな見方があったが、予想外に評判が高かったことから、労働分野でも“二匹目のドジョウ”を狙おうということのようだ。　もっとも、今回は大臣の指示ではないという。「保…