〔景気観測〕在庫増は短期で生産・輸入を下押し　長期の成長は最終需要が左右する＝足立正道
エコノミスト　第９４巻　第１号　通巻４４３０号　2016.1.5

　２０１５年第３四半期（７〜９月）のＧＤＰ（国内総生産）は第２次速報で上方修正され、２期連続のマイナス成長、つまり景気後退（テクニカル・リセッション）ではなかったことが判明した。実質ＧＤＰは、第１〜第３四半期の前期比年率平均値でも、第３四半期の前年比でも１・６％成長となっており、０・５％程度とされる潜在成長率を大きく上回る堅調な景気回復だったことになる。　第１次速報では年率０・８％減であったものが…