〔アートな時間〕映画 岸辺の旅 生者と死者、夫婦の旅 人間ドラマにホラーがちらり=野島孝一
エコノミスト 第93巻 第39号 通巻4416号 2015.10.6
掲載誌 | エコノミスト 第93巻 第39号 通巻4416号(2015.10.6) |
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ページ数 | 2ページ (全1087字) |
形式 | PDFファイル形式 (689kb) |
雑誌掲載位置 | 112〜113頁目 |
今年カンヌ国際映画祭の〈ある視点〉部門で、日本人初の監督賞を受賞した。黒澤明監督は“世界のクロサワ”といわれたが、今や黒沢清監督がそう呼ばれてもおかしくない。 この映画、奇想天外というほどでもないが、不思議な感じで包まれている。3年間行方不明になっていた夫(浅野忠信)が突然、妻(深津絵里)のところに戻ってくる。そして自分は富山の海で死んでしまったのだと告白する。 人が死んでこの世に出てくれば、そ…
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