〔グローバルマネー〕株高・好業績とＧＤＰのアンバランス
エコノミスト　第９３巻　第３３号　通巻４４１０号　2015.8.25

　６月中旬からの中国の株価急落が、世界の金融市場を揺さぶった。中国では政府主導の下、１年で２・５倍になった株価が、あっという間に３割以上も急落し、バブル崩壊の不安が広がった。しかし、日本も同じようにアベノミクスによる官製相場で、２年半の間に株価が２・５倍につり上がっており、穏やかでなくなっている。　前政権時の２０１２年夏に９０００円を割り込んでいた日経平均株価は、安倍晋三政権の誕生に期待が高まり、…