〔ザ・マーケット〕長期金利　国内外に変動要因＝藤木智久
エコノミスト　第９３巻　第１９号　通巻４３９６号　2015.5.12

　今年度の市場を考える上で、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の利上げは重要な要素である。しかし、ドル高の影響もあり、経済指標は米国の成長率が減速していることを示唆している。４〜６月期の回復も予想されたほど強くないと見られ、好調な米経済という前提が揺らぎつつある。ユーロ圏では欧州中央銀行（ＥＣＢ）の量的緩和が成長率を押し上げるとみられるが、ギリシャ問題の着地点は見えず、同国のデフォルト懸念が高まってい…