〔ザ・マーケット〕穀物　トウモロコシに天候リスク＝茅野信行
エコノミスト　第９３巻　第１９号　通巻４３９６号　2015.5.12

　米農務省が３月31日に発表した作付意向面積は大豆、小麦、トウモロコシとも、市場の事前予想の平均と大差なかった。作付意向面積を見れば、今年の米国の生産は前年と同規模になると予想される。しかし、このところのシカゴ穀物相場は、大豆が上昇、小麦が下落、トウモロコシが横ばいとなっている。　原因の一つは、ファンド筋が仕掛けている「トウモロコシ買い・小麦売り」だ。また、個別に見ると、大豆の上昇は、米国搾油業者…