〔ＦＬＡＳＨ！〕２０１５年・春闘　ベア妥結で様変わりも過度な期待は禁物＝山上俊彦
エコノミスト　第９３巻　第１３号　通巻４３９０号　2015.3.31

　２０１５年の春闘は３月18日、集中回答日を迎えた。自動車、電機大手では、率に換算すると１％前後のベースアップ（ベア）で妥結し、定昇の維持が焦点だった２〜３年前とは様変わりした。賃金改定という言葉も忘れられかけている。ただ、業績の改善は円安の影響を受けた産業の大企業に限られている。　今春闘の焦点は、大幅なベアでデフレ脱却と経済の好循環が図れるかどうか。トヨタ自動車労使が賃金改善分（ベアに相当）とし…