〔ザ・マーケット〕長期金利　円高がリスク＝福永顕人
エコノミスト　第９３巻　第４号　通巻４３８１号　2015.1.27

　原油安によりシェール関連の企業で今後デフォルトが頻発する可能性はあるが、サブプライム危機のように金融システム不安へと波及しないということが明らかとなれば、リスク資産が反転するだろう。しかし、市場の懸念が払拭(ふっしょく)されるのは実際にデフォルトをいくつか経験した後となり、向こう１〜２四半期要するかもしれない。 　円債市場については、米国利上げ遅延リスクによる円高が最大のリスク要因。国内投資家が…