〔グローバルマネー〕Ｇ２０成長目標が示す日本経済の意外な真実
エコノミスト　第９２巻　第１４号　通巻４３３６号　2014.3.25

　今年２月の主要20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議で、今後５年間で世界経済の成長率を２％押し上げるという目標が初めて合意された。さらに２％に相当する「２・25兆ドル」という生の金額が国際通貨基金（ＩＭＦ）の試算によるメドとして示されたことが注目された。この数字の前提になっているドル相場は、実際の為替相場でなく、各国の物価水準を調整した購買力平価（ＰＰＰ）である。その相違を勘案しつつ、…