〔ザ・マーケット〕長期金利　狭いレンジで推移＝藤木智久
エコノミスト　第９１巻　第５１号　通巻４３１６号　2013.11.19

　円金利の低下基調は下期に入ってからも続いたが、足元では新たなレンジを形成しつつある。日本銀行による大量の国債購入が債券市場の支えとなっている一方で、５年債の利回りは０・２％を、10年債の利回りは０・６％を、それぞれ大きく割ってはいない。日銀当座預金への付利金利が０・１％に維持されるのであれば、特に短中期セクターの上値は限定されてしまう。こうした影響がより長い年限にも表れている。　現時点で、日銀の…