〔景気観測〕気がかりな景気先行指数の低迷　消費増税後に失速の可能性も＝枩村秀樹
エコノミスト　第９１巻　第５１号　通巻４３１６号　2013.11.19

　国内経済に回復感が広がっている。７〜９月期の実質ＧＤＰ（国内総生産）は、内需を牽引役に４四半期連続のプラス成長になると見込まれている。先行きも、政策効果などに支えられて、回復局面が続くという予想がコンセンサスだ。　しかし、景気回復期待が浸透したときこそ、景気下振れに対する警戒を強めるべきだ。　思い返されるのは、２０００年から始まった景気後退である。当時、ＩＴ分野を中心に設備投資の伸び率が高まり、…