〔グローバルマネー〕量的緩和縮小を見えなくした米議会の対立
エコノミスト　第９１巻　第５０号　通巻４３１５号　2013.11.12

　米国の債務上限引き上げと新年度予算案を巡る民主党と共和党の対立は、大方の予想よりも長期化し、10月に入って政府機関の一部閉鎖は２週間以上続いた。結局、「期限」とされた10月17日直前に両党が合意したことで、米国債のデフォルト（債務不履行）という最悪の事態は避けられた。しかし、米連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）の金融政策には多大な影響が残ったといえる。　９月の米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）で量的緩和…