〔グローバルマネー〕いずれ究極の選択を迫られる黒田日銀
エコノミスト　第９１巻　第２１号　通巻４２８６号　2013.5.14

　日銀の黒田東彦総裁が打ち出した「異次元」の超金融緩和は、４月の主要20カ国・地域（Ｇ20）財務相・中央銀行総裁会議で容認され、まさに「世界公認」のお墨付きを得た。市場が超金融緩和に期待する効果を改めて考えると、（１）超金融緩和が潜在的な資金需要の喚起を経て、潜在的な実需が高まり、国内景気の回復とインフレにつながること、（２）超金融緩和の副作用として発生する円安の進行が、輸出企業の業績押し上げを経…