〔特集〕安倍バブル　第２部　マーケットの見方　長期金利　年内の金利上昇は１％が上限＝林宏明
エコノミスト　第９１巻　第５号　通巻４２７０号　2013.2.5

　閉塞感の強かった民主党政権のリセット効果と甘美な響きのあるアベノミクスによって、市場にはユーフォリア（陶酔感）が横溢している。為替市場と株式市場は早い段階で東日本大震災前の水準まで円安・株高が進んだ。これに対し、国内の債券市場では10年国債金利がやや上昇したものの、震災前の１・３％台どころか、昨年３月と４月につけた１％台にも程遠い金利水準のままである。　また、スティープ化（短期金利と長期金利の差…