〔特集〕世界経済危機白書　Ｐａｒｔ１　迫り来るリスクの全容　中東リスク　シリア情勢の混沌で浮上…＝池田明史
エコノミスト　第９０巻　第３５号　通巻４２４３号　2012.8.21

この記事の情報
掲載誌	エコノミスト　第９０巻　第３５号　通巻４２４３号（2012.8.21）
ページ数	2ページ　（全3206字）
形式	PDFファイル形式　（765kb）
雑誌掲載位置	３６〜３７頁目

　◇シリア情勢の混沌で浮上　イスラエルのイラン攻撃　世界経済を震撼させる中東発の事態として、現時点で最も懸念されているのは、イランの核武装を阻止する目的でイスラエルが軍事的な強襲策に訴えるというシナリオであろう。過去数年にわたって、イスラエルの指導者たちはイランによる核開発の危険性を国際社会に唱え続けてきた。とりわけ、現政権のネタニヤフ首相にとって「イランの脅威」はほとんど強迫観念化していたかのよ…