〔特集〕「最善」だったはずの「最後の社会主義国家」
エコノミスト　第８１巻　第２２号　通巻３６１７号　2003.5.6

３７〜３９３部構造改革は１０年できないなぜ、日本は変われないのか。「世界で最も成功した社会主義国家」がその呪縛を解けないでいるからだ。官僚主導、国家を中心に「みんなで助け合おう」が、崩壊へといざなう。「最善」だったはずの「最後の社会主義国家」さかいや　たいち堺屋　太一（作家、エコノミスト）　日本の経済運営には、かつて五つの前提があった。　第一に、人口は増える。第二に、土地は足りなくなる。第三に、長…