生涯現役の人生学−−第７回−−“のようなもの”と“トカ”言葉
週刊東洋経済　第6519号　2014.4.5

生涯現役の人生学第７回“のようなもの”と“トカ”言葉　作家　童門冬二　落語に「居酒屋」という演目がある。昔は、三代目三遊亭金馬という落語家が得意とする話だった。意地の悪い客と若い店員（小僧）とのやり取りがおかしい。特に、客が酒のつまみの注文をなかなか決めないくだりが何とも言えない。　「何ができるんだい？」「できますものは……」と、応じうる品名を挙げる。「……アンコウのようなもの、ブリにおイモに酢ダ…