知の技法　出世の作法−−無礼な対応は命取り　悪意なくても誤解生む−−【第２５９回】
週刊東洋経済　第6412号　2012.9.8

この記事の情報
掲載誌	週刊東洋経済　第6412号（2012.9.8）
ページ数	2ページ　（全2791字）
形式	PDFファイル形式　（623kb）
雑誌掲載位置	90〜91頁目

知の技法　出世の作法無礼な対応は命取り　悪意なくても誤解生む【第２５９回】　作家・元外務省主任分析官　佐藤優　組織には明文化されていないが、慣れ親しんだ掟がある。たとえば、言葉遣いだ。　外務省の新人は難しい競争試験に合格しているので、それなりに記憶力や理解力は高い。しかし言葉遣いに関して、先輩から徹底的に訓練を受ける。毎年必ず「ご苦労様」という言葉を使った新人が「『ご苦労』というのは目上の者が目下…