場の磁力　１８−−東京・八王子市鑓水（やりみず）−−夢と欲望が駆け抜けた「絹の道」
週刊東洋経済　第6231号　2009.11.7

場の磁力　１８東京・八王子市鑓水（やりみず）夢と欲望が駆け抜けた「絹の道」　ライター　新木洋光　東京の衛星都市として、大学移転やニュータウン開発で拓けた八王子市。古くから養蚕が盛んで、「桑の都」として知られた。その八王子から横浜へ生糸を運んだ古道の一部が現在、「絹の道」として残る。江戸末期から明治期、商人たちが、外国との貿易で一獲千金の夢と欲望を追って駆け抜けた道だ。　尾根伝いに絹の道が残る丘陵の…