【特集】なぜ世界のエリート達はリベラルアーツを学ぶのか？７　生物学を学ぶ　科学的Ｔｈｉｎｋｉｎｇと生物学的Ｔｈｉｎｋｉｎｇ（西川伸一　ＮＰＯ法人オール・アバウト・サイエンス・ジャパン（ＡＡＳＪ）代表理事　ＪＴ生命誌研究館　顧問）
東洋経済Think！　 SUMMER 2014 No.50　2014.7.22

「ＳＴＡＰ細胞はあります」の真意記者会見で「ＳＴＡＰ細胞はあったのでしょうか」という質問に、「ＳＴＡＰ細胞はあります」と小保方晴子さんが答えるのを見て、会場全体に広がる妙な一体感を感じた。科学者が会場にいない。政治家、メディア、刑事被告人たちの議論が延々続いているように感じた。では私が小保方さんならどう答えただろう。ＳＴＡＰ細胞については注意深く言葉を選び、「ＳＴＡＰという経験が繰り返しうるかどう…