ファミリーライブラリー◎趣里　父と、母と、２度見て、２度泣きはらした作品
プレジデントファミリー　2017.1.1号　2017.1.1

　子供のころに接した本や映画について振り返るとき、そこには常に、両親と一緒にその作品や時間を共有した思い出が蘇ります。　たとえば、小学３〜４年生くらいのとき、「まわりの子たちがみんな読んでいるから」といった程度の理由で買ってもらった『“Ｉｔ（それ）”と呼ばれた子』。あまりにも壮絶な虐待を親から受ける子供の話で、すごく怖かったし、強い衝撃を受けました。「私はなんて幸せな環境で育っているんだろう」と親…