後を継いだ経営者がやるべきこと、やるべきではないこと〜タカミヤ　高宮一雅　会長　兼　社長
日経トップリーダー　第456号　2022.9.1

私は小さい頃から後継者として育てられました。家でも父を「社長」と呼んでいたくらいで、子供のときから父との会話は常に敬語でした。私は３０歳ぐらいの時点で既に実質的な経営を任されていました。ただ、父への報告は欠かしませんでした。会社で２、３時間、帰宅後に夕食を取りながら夜１１時ぐらいまで。毎日です。当時、バブル崩壊後の不況で多くの債務を抱えていて、危機感しかなかった。会社を残すためには山積した問題を少…