特集　中小企業を襲う社員の不正　悪人を生まない経営の仕組みとは〜トップの姿勢
日経トップリーダー　第380号　2016.5.1

およそ半世紀前、精緻な不正対策を導入したのが、京セラ創業者の稲盛和夫氏だ。「ダブルチェックの原則」と呼ばれる手法は、今も京セラで日々実践されている。稲盛氏はなぜ不正対策に注力したのか。その思想から、問題の本質を探る。　社員の不正についての特集企画を締めくくるにあたり、欠くことができない経営者が、京セラ創業者の稲盛和夫氏だ。　稲盛氏の経営手法では、部門別採算管理の「アメーバ経営」や、人として正しい生…