破綻の真相　長谷川鋳工所（建築用鋳物の企画・販売）〜老舗のブランド力を過信し　抜本的な事業転換が遅れる
日経トップリーダー　第346号　2013.7.1

この記事の情報
掲載誌	日経トップリーダー　第346号（2013.7.1）
ページ数	3ページ　（全2598字）
形式	PDFファイル形式　（1175kb）
雑誌掲載位置	92〜94ページ目

長谷川鋳工所建築用鋳物の企画・販売建材業界では、名の通った老舗鋳物メーカーだった。長年かけて築いたブランドに依存し、新たな事業の開拓が遅れた。市場縮小や新素材の台頭など、環境変化のスピードに対応できなかった。文／吉岡　陽　国内有数の鋳物の産地として知られる埼玉県川口市。ここで１９２５年に創業し、老舗鋳物メーカーとして有名だった長谷川鋳工所が５月、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。２０１２年５月…