敗者の錯覚　１８〜「なるべくやれ」という指示では　結局、誰も動かない
日経トップリーダー　第312号　2010.9.1

　部下に対して、「なるべくやっておくように」と、仕事を割り振る人がいる。これは、リーダーとして最もふさわしくない指示の出し方の１つだ。　社員の多くは日々、通常業務に追われている。「なるべくやれ」と言われた仕事はおのずと後回しになり、放置されてしまう。そうならないためには、部下に指示する際、リーダーが「その仕事を完了させるべき期限」をきちんと設定するしかない。　そもそも、中小企業では、「なるべくやっ…