小が大に勝つ戦略　第６回　ミルティアデスの「マラトンの戦い」〜躊躇せず行動する
日経トップリーダー　第300号　2009.9.1

この記事の情報
掲載誌	日経トップリーダー　第300号（2009.9.1）
ページ数	3ページ　（全1702字）
形式	PDFファイル形式　（3283kb）
雑誌掲載位置	117〜119ページ目

紀元前５世紀、巨大帝国ペルシャの勢力はエーゲ海を超え、ギリシャ都市国家群に迫りつつあった。ギリシャを滅亡から救ったのは、一人の武将の戦争哲学だった。　ペルシャ大王ダリウスが、黒海から地中海へ抜ける海上権を独占するため、ギリシャの中核都市国家エレトリアとアテネの征服を決断したのは紀元前４９０年のことである。　アテネは、同盟国家スパルタに共同作戦を要請したが、出陣は半月後と伝えてきた。手をこまねいてい…