財部誠一の社長はメディアを疑え　第１５回〜「テロではなくチロだった」では経営できない
日経ベンチャー　第292号　2009.1.1

　「テロ」ではなく「チロ」だった──。大手新聞からテレビ各局まで、メディアがこぞって「連続テロ」「年金テロ」と報じた元厚生事務次官宅の連続襲撃事件は、ふたを開ければ、「愛犬チロ」を保健所に処分された鬱憤を晴らすための犯行だった。　地方自治体が設置する保健所を厚生労働省の管轄と勘違いして逆恨みした男を、強い政治的信念を抱くテロリストとして扱ったとは、メディアの大失態だ。　なぜ、こんな茶番劇が起きたの…