楽土の商人−小説・松下幸之助　第二十回〜運試し
日経ベンチャー　第260号　2006.5.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第260号（2006.5.1）
ページ数	4ページ　（全5572字）
形式	PDFファイル形式　（353kb）
雑誌掲載位置	122〜125ページ目

画◎山本重也前回までのあらすじ砲弾型電池ランプの全国販売権を、一度は山本商店の山本武信に譲った幸之助だったが、その後、販売方針を巡る両者の対立が鮮明になる。丁々発止の交渉の末、幸之助は一万円を払って、山本から全国販売権を買い戻すことにした。　高野山にて　「一世一代の大勝負や」　顔を紅潮させながら、幸之助は自分に言い聞かせるように呟つぶやいた。買い戻した角型ランプの販売権のことを思うと、体中が熱くな…