ドキュメント「再建」〜復活に賭けた経営者たち〜〜和た与［滋賀県近江八幡市・和菓子製造販売］　第２話
日経ベンチャー　第245号　2005.2.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第245号（2005.2.1）
ページ数	3ページ　（全3617字）
形式	PDFファイル形式　（432kb）
雑誌掲載位置	158〜160ページ目

火事は、妻子も店舗も奪い去り、一人残された五代目は毎日、悲嘆に暮れた。それから１カ月。再起を決意させたのは、焼け跡で思い出した、ある一言だった。　未明の火事で妻子４人と１４０年続いた店を失った小川与よ志し和かずは、その日の午後、現場検証に立ち会った。　焦げくさい臭いが鼻をつく。２階の屋根までも焼け落ち、ぬかるんだ足元には割れた瓦が散乱していた。柱や壁も真っ黒に焼け焦げ、住み慣れた家は見るも無残な姿…