会社が潰れる時〜技術に溺れた研究者の危険な賭け　無謀な新規事業で自滅したフリーズドライ食材の先駆企業
日経ベンチャー　第222号　2003.3.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第222号（2003.3.1）
ページ数	3ページ　（全4062字）
形式	PDFファイル形式　（80kb）
雑誌掲載位置	116〜118ページ目

どんなに優れた技術を持っていても、製品が売れなければ意味がない。メーカーの経営者は、いつ何時も、この「経営の真理」を忘れてはならない。自ら開発した技術の優秀さに溺れ、販売面の努力を怠れば、会社は真っ逆様に奈落の底へ落ちていく。フリーズドライ食品の業界で名を馳せた経営者は、七〇歳を過ぎて、そんな初歩的な過ちを犯してしまった。　野々村龍一が宇都宮善之から呼び出しを受けたのは、二○○二年も残りわずかとな…