商人の遺伝子〜奥州、平泉商人
日経ベンチャー　第218号　2002.11.1

奥州、平泉は、平安時代末期、大いに栄えた。豊富に採れる砂金を武器に、この地の商人は、京都や奈良の物品を仕入れ、それを売りさばいた。平家打倒に燃える源義経を平泉に導いたのも、　　“金売り吉次”と呼ばれた“黄金商人”だった。中世の黄金商人　神代に、「猿田彦」という容貌魁偉ようぼうかいいの地方神がいた。天孫降臨の先導役として、大いに活躍した後、伊勢国五十鈴いすず川上に鎮座したと伝えられている。　顔面赤色…