経営者のための話の小箱〜何事も心の一筋にとどまりたるを　病とする也
日経ベンチャー　第215号　2002.8.1

この記事の情報
掲載誌	日経ベンチャー　第215号（2002.8.1）
ページ数	1ページ　（全1014字）
形式	PDFファイル形式　（25kb）
雑誌掲載位置	165ページ目

　江戸時代初期に活躍した剣術家、柳生宗矩むねのりが、自著「兵法家伝書」の中に記した一節だ。「どんな場合でも、思い込みや執着心が強すぎるようでは、活路を開けない」と説く。　徳川家康の天下統一を助け、秀忠、家光の兵法指南役を務めた宗矩は、新陰流兵法の要諦を後世に伝えるために一六三二年、六二歳の時に同書を書き上げた。政治家としても重用された宗矩の言葉は、単なる剣術指南にとどまらない普遍性を持ち合わせてい…