商人の遺伝子〜第七回　山形紅花商人
日経ベンチャー　第193号　2000.10.1

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掲載誌	日経ベンチャー　第193号（2000.10.1）
ページ数	4ページ　（全3883字）
形式	PDFファイル形式　（122kb）
雑誌掲載位置	116〜119ページ目

元禄時代に紅をつかった化粧が流行した。その原料の紅花を全国に売ったのが山形紅花商人だ。彼らは遠隔地にいながら上方や江戸と交流し、最新の農業技術などを持ち帰った。明治になって山形の紅花は衰退したが、紅花商人の先進性はいまも農業の中に生きている。尾花沢の豪商　今風にいえば、“堺田越”をして、松尾芭蕉と曾良そらの二人は平泉から出羽国（山形県）へ入った。元禄二年（一六八九）の夏のことである。　むかしは“尿…